シリーズ「現場から、」です。イスラム主義組織「タリバン」により、女性の権利が厳しく制限されているアフガニスタンに向けて、ある教育番組の放送がフランス・パリで始まりました。制作するのは、亡命したアフガニスタンの女性たちです。
フランス・パリにあるスタジオ。3月8日の女性の権利向上を訴える国際女性デーにあわせて始まった「Begum TV」。アフガニスタンに向けて放送されています。
アフガニスタンでは、2021年にタリバンが実権を握って以降、女性の権利が次々と制限されています。女性が学校に通えるのは小学校までとされ、権利侵害が解消される見通しは立っていません。
「Begum TV」創設者 ハミダ・アマンさん
「アフガニスタンでは話せないようなテーマでも、ここでは自由に扱うことができます」
「Begum TV」はアフガニスタンの女性の権利を守ろうと、3年前からラジオ放送を続けてきたNGOが立ち上げました。
現地ではインターネットを使える家庭が少ないため、より届きやすい衛星放送を採用。中学、高校にあたる学校に通えない女子生徒に向け、ダリー語とパシュトー語で全カリキュラムの講座を放送しています。
「Begum TV」創設者 ハミダ・アマンさん
「女性たちは閉じ込められているような状態なので、私たちは情報と教育を各家庭に届けないといけません」
そして、放送に携わるスタッフは。
記者
「番組制作の中心を担っているのは、タリバン政権から逃れ、フランスに亡命したアフガニスタン出身の女性たちです」
番組ディレクターのサダフ・ラヒミさんもその一人。おととし秋ごろ、フランスに亡命しました。ラヒミさんはアフガニスタンのTV局の記者でしたが、タリバンからの圧力が次第に強まり、仕事を続けられなくなったといいます。
ディレクター サダフ・ラヒミさん
「(タリバンによる)圧力が非常に厳しく、仕事場では常に服装やヒジャブのつけ方などに気を遣っていました。(フランスで)女性の声を発信して、アフガニスタンにいる女性に勇気を与えたいと私は決意しています」
「教育を受けるという当然の権利を」。女性たちは故郷に思いをはせながら、遠いパリで活動を続けています。
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