畑から収穫前の果物の盗難が相次いでいる山梨県で対策が進んでいます。

JA南アルプス市では500台の防犯カメラを発注し、畑での設置状況を確認しました。


雨宮恭太記者:
果物の盗難が相次いでいる南アルプス市です。防犯カメラを正しく設置できるよう警察やJAが農家に指導しています。

JA南アルプス市はモモやスモモの盗難被害が相次いでいることから、県の補助事業を活用して防犯カメラを500台発注しました


これまでに150台をブドウ農家を中心に配布し、1日は警察や市の職員と設置状況を確認しました。


JA南アルプス市営農指導部 手塚英男次長:
立木の圃場よりも低い位置に付ける傾向が見られます。そうしないと顔が映らない。


南アルプス警察署員:
道路側に1台付けて車が映るようにしておいて、前回やられた入口の方に付けるのも効果的かと。


防犯カメラを設置したブドウ農家:
3年前に盗難被害にあって悔しい思いをしたのでアドバイスを聞いて、ちゃんとした場所を聞けてよかった。


今年、市内では畑からモモなどの盗難事件が10件発生し、被害は少なくとも1320個、金額にして80万円に上っています。


今後ブドウの高級品種シャインマスカットの収穫も始まることから警戒感を高めています。

JA南アルプス市営農指導部 手塚英男次長:
件数はさほど変わらないが盗難量が圧倒的に多い。捕まえられなくても画像で何か残さなければならない。こういったデータを警察へ提供して一歩でも前に進めればいい。



JAでは高性能なカメラの導入も決めていて、8月5日に農家に説明をするとしています。