10年前に閉鎖した大手半導体メーカー、ルネサスエレクトロニクスの甲府工場が再稼働しました。
半導体需要が高まる中、雇用など地元経済の活性化も期待されています。
弦間大記者:
「世界的に高まる半導体の需要。こちらの工場、10年ぶりに再稼働します」
甲斐市にあるルネサスエレクトロニクスの甲府工場は経営の合理化などから10年前の2014年に一度、閉鎖されましたが900億円規模の設備投資をして再整備していました。
装置の搬入などが終わり、11日に工場の開所式が行われました。
甲府工場は閉鎖前の3つの建物のうち1棟を活用し、電気自動車を中心に今後、需要の拡大が見込まれるパワー半導体を製造します。
また、およそ100人の従業員の6割がかつてこの工場で働いていた人など地元採用だということです。
ルネサスエレクトロニクス 柴田英利社長:
「先進的な工場にすべく、ここまで準備を進めてきました。できれば今、空いている土地に新しい建屋を建設させて、どんどん工場を発展させていきたい」
製造設備のテストを進め、来年には量産を開始する予定で、雇用など地元経済の活性化も期待されています。