大型書店の引っ越しです。広島駅前にあるエールエールA館には、広島市中央図書館が移転する予定ですが、もともとビルにあった書店もフロアを移してリニューアルオープンしました。
先月20日、移転オープン前のジュンク堂・広島駅前店は、棚以外はほとんど何もない状態でした。店長の 三浦明子 さんです

ジュンク堂書店 広島駅前店 三浦明子 店長
「きのう、(本棚が)全部完成して、きょうから荷物がはいる。3か月以上前から準備をやっているので店長は大変だな」
ジュンク堂・広島駅前店は1999年、同じビルの10階にオープンしました。現在、広島市中区にある中央図書館が、2026年度をめどにビルの8階から10階に移転することになっています。ジュンク堂は、もともと営業していた10階から6階へとフロアが移ることになりました。
引っ越し期間中も実用書や雑誌・コミック・文庫など売れ筋商品を中心に販売を続けていましたが、この日で10階での営業は最後です。
客たち
「あしたからここない? えー」
「店員さんのオススメを利用させてもらっています。ジュンク堂好きなので(今後も)使います」
三浦さんは、25年前の広島駅前店の立ち上げメンバーの1人です

三浦明子 店長
「25年って1つの歴史ぐらいあると思っていて…。わたし以外にも(10階の)お店に対して思い入れがある人はいると思います。今後は新しい思い出をみなさんと作っていけたらいいなと。(10階)の全部、本がなくなったら、ひとりで一杯やろうと思います。会社に内緒で」
新しい店舗の蔵書は、これまでの店舗の50万冊から選別したものに、新たに注文したものを加えて30万冊になります。全国の店からそれぞれのジャンルのプロが集まり、10階から6階へと本を移動させていきます。この日は、コミックや実用書などが移動中でした。おや…? 本棚に本を戻しているように見えますが…

コミック担当
「引っ越す先の棚と今の棚の長さが変わるので、今はこの長さだけど、次はこの長さなので、この長さで7段並べておいて、ごそっと移動します」
建物内での引っ越しのため、段ボールに詰め込まず、ブックトラックと呼ばれる台車で運びます。本の陳列方法には細かい工夫があります。