2月、男子に続き、パリオリンピック出場を決めた女子バスケットボール。その中心選手が広島出身の選手だということをご存じでしょうか。広島市安佐南区出身の 山本麻衣 選手。3ポイントシュートが得意なポイントゲッターとして日本を引っ張っています。

女子バスケットボール日本代表候補
山本麻衣 選手

「本当に今の自分がある、バスケットを続けられている自分があるのは、広島があったからこそなので…」

日本の女子バスケットボール界を引っ張る山本麻衣。Wリーグの「トヨタ自動車アンテロープス」のキャプテンを務め、日本代表としてもオリンピック最終予選でMVPに輝く大活躍。出場権獲得に大きく貢献しました。

山本麻衣 選手
― 大活躍…
「ありがとうございます(笑)」

3試合で3ポイントを9本、64%の高確率で決めました。

山本麻衣 選手
「あのOQT(五輪最終予選)は自分の体のコンディションだったり、シュートの感覚っていうのもすごくよかったので、しっかりあそこにピークを持っていけたのがよかったのかなというふうに思います。(日本代表HCの)恩塚さんのバスケットをしっかり理解できていると思っているので試合中のコミュニケーションだったり、そういう部分はしっかりとれているのかなと思います」

3月中旬、Wリーグのレギュラーシーズン最終戦、エネオスとの一戦に山本はキャプテンとして挑んでいました。

しかし、元日本代表の 渡嘉敷来夢 が立ちはだかります。この日の山本はシュートタッチが合いませんが、36分間出場し、チームを引っ張ります。得意の3ポイントは、第2クォーター終了間際にようやく1本目を決めます。その後、スティールなどでチームに貢献しますが、目立ったのは、相手にリードを広げられるなど苦しい場面でも常に笑顔でチームを鼓舞する姿でした。

山本麻衣 選手
「やっぱり自分はチームのキャプテンでもありますし、キャプテンの顔がチームの顔にもなってくると思うので、そこは自分が暗くなると周りにも影響しますし、自分が常にみんなを引っ張っていく、いいふうに持って行くっていうのが自分の役割でもあると思うので、それが声かけだったり、自分の表情一つだったりっていう部分だと思うので、そこは常に笑顔でポジティブにというのは常に考えています」

その原点となったのは、小学1年生から所属した口田東小学校のミニバスケ部でした。山本を小学4年生まで指導したのが、藤田正雄 監督です。

口田東ミニバスケットボールクラブ
藤田正雄 監督

「日本一のチームにしたいとは思っているんですけど、なかなか試合で日本一になるのは本当に難しいので、日本一おしゃべりができるチームにしたいなと思って、やっています」