今年の春闘について連合熊本が所属する熊本県内の労働組合を対象に集計したところ、平均賃上げ率は4%以上で32年ぶりの高水準であることが分かりました。

連合熊本では県内の32の産業別、およそ70の労働組合のうち回答があった53の組合について今年の春闘の賃上げ状況を集計しました。

その結果、県全体の平均賃上げ額は前年の同じ時期と比べ3356円増の1万2660円でした。

賃上げ率は、4.47%で、賃上げ率が4%を越えるのは32年ぶりだということです。

業種別にみると自動車や船舶などの「製造業」や「商業流通」は平均をさらに上回り5%を越える賃上げ率となっています。

高水準の要因について連合熊本は「全国的な賃上げの流れとともに熊本についてはTSMCなど好待遇の工場が立地したことで人材を確保するため賃上げをする会社が増えている」と分析しています。