全日本柔道連盟は8日、強化委員会を開き、今年5月にアラブ首長国連邦のアブダビで行われる世界選手権の代表を発表した。多くの五輪内定選手が出場しない中、男子60㎏級の永山竜樹(27、SBC湘南美容クリニック)が唯一代表入りした。
今回の世界選手権は5月に行われ、7月のパリ五輪へ向けてけがのリスクやコンディション等を考慮し、五輪内定選手は出場を見送るのが一般的。
永山の出場に関して、鈴木桂治監督は会見で「聞いたときはびっくりした」と話したが、「(目的を確認すると)世界選手権で優勝したいという思いで、本人の意思が強かった」と納得の上で推薦を決めたという。「金メダルを取るために最善を尽くすのは変わらない。誰もが世界チャンピオンは目標にしている。ぶれずに戦ってほしい」と期待を込めた。
永山は昨年12月のグランドスラム東京で代表争いをしていた東京五輪金メダリストの髙藤直寿(30、パーク24)との一騎打ちを制し、パリ五輪の代表に内定。その後、大会には出場しておらず、世界選手権を経て五輪の本番を迎える見通しだ。
世界選手権は男女それぞれ最大9人の出場枠が与えられており、同じ階級に複数の選手が出場でき、以下のメンバーが選考された。
【柔道世界選手権代表】
■女子
48㎏級 古賀若菜(22、JR東日本)
52㎏級 白石響(22、コマツ)、大森生純(23、JR東日本)
57㎏級 玉置桃(29、三井住友海上)
63㎏級 堀川恵(28、パーク24)
70㎏級 田中志歩(25、JR東日本)
78㎏級 濵田尚里(33、自衛隊体育学校)
78㎏超級 冨田若春(26、コマツ)、新井万央(20、日体大)
■男子
60㎏級 永山竜樹(27、SBC湘南美容クリニック)、中村太樹(21、国士舘大)
66㎏級 田中龍馬(22、SBC湘南美容クリニック)、武岡毅(24、パーク24)
73㎏級 石原樹(22、JESグループ)
81㎏級 老野祐平(22、旭化成)
90㎏級 田嶋剛希(26、パーク24)
100㎏級 新井道大(19、東海大)
100㎏超級 太田彪雅(26、旭化成)
※団体代表除く














