8日午前10時25分ごろ、大隅半島東方沖を震源とする地震が発生し、日南市で最大震度5弱を観測しました。
気象台は、今後1週間ほど最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、震源は大隅半島東方沖で震源の深さは39キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.1と推定されています。

この地震で日南市では震度5弱を観測したほか、震度4を串間市、鹿児島県大崎町、錦江町で観測しました。

この地震による津波の心配はありません。

(日南支局 三輪洋平カメラマン)
「午前10時27分ですが、日南市役所ですが、特に目立った混乱はありません」

(日南市民)
「ドドンと音がした。大丈夫でした。テーブルの下に隠れてくださいと言われたのでテーブルの下に座ってました」
「下から突き上げてくるような感じで(揺れて)最初は桜島の噴火かと思った。そうしたら後で揺れが長く続いたので。横揺れですね。」

(日南市のコンビニエンスストア店員)
「上のほうのビンが横に倒れていたくらいだが、体感的には5、6秒で割と早い感じではあったが揺れはすごかった」

消防や警察などによりますと、県内ではいまのところ被害の情報は入っていないということです。

また、交通機関は、JR日南線で地震発生後に一時遅れが出ましたが、現在は通常どおり運行しています。

気象台は、揺れの強かった地域では、落石やがけ崩れが起こりやすくなっている可能性があるほか、今後1週間ほどは、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。

また、8日は午後1時57分ごろにも、日向灘を震源とするマグニチュード4.5の地震が発生し、日南市や宮崎市、それに延岡市などで震度2を観測しました。

【参考】
気になるのが南海トラフ地震との関連ですが、気象台によりますと、今回は地震の規模も小さく、南海トラフ地震の想定震源域から外れているので関連はないということです。

また、過去の事例では、大地震発生後に同じ程度の地震が発生した割合が1割から2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意し、特に2、3日程度は規模の大きな地震が発生することが多くあるということです。