大人が読ませたい本ではなく、子どもが本当に読みたい本を置く、ライブラリー。
佐久間さん:
「結局押しつけになってしまいますよね、そういうことでは。せっかくこういう施設を用意しても使ってもらわなければ意味がない。価値が下がってしまう」

長野市の不登校の小中学生は、2019年度は607人でしたが、2022年度にはおよそ200人増加し809人に。
新型コロナによる休校や自粛生活の影響もあると考えられていて、新たな居場所へのニーズが高まっていました。
佐久間さん:
「ササランドとしては学校ぽくない施設にしたいと思って、ここまで準備してきました」
ササランドには、時間割も日課もなし。
何をするかは、子どもたちが自分で選び、自分で決めることができます。

なんとなんと「何もしない」もOK。
ありのままの姿を受け入れる場所を目指します。
特徴的な取り組みの一つが…
長野市教育委員会 轟博和(とどろきひろかず)さん:
「オンライン上でいろんな人と会うことができますので」
スタッフを務める教育委員会の轟博和さんが操作するのは、メタバースと呼ばれるインターネット上の仮想空間。
小学生に大人気の電子版ブロックゲーム、「マインクラフト」の教育版を使って、インターネット上にササランドを作り、子どもたちが集える場にしました。