来月26日に始まる世界バレーに向け男子日本代表が30日、紅白戦を行った。25日まで開催されていたネーションズリーグでは過去最高の5位という好成績を収め、世界バレーでも上位進出に大きく期待がかかる日本男子チーム。その姿を一目見ようと、会場の沖縄アリーナには4000人のファンが集まった。

Aチームは、ネーションズリーグを戦ったメンバ―が中心。キャプテンの石川祐希(26)が怪我で欠場、山内晶大(28)もコンディション不良で不参加となった。登録選手ではないが、デ・アルマス アライン(21)が、練習生としてAチームに加わった。

■Aチーム
西田有志(22)、小野寺太志(26)、大塚達宣(21)、高梨健太(25)、関田誠大(28)、大宅真樹(27)、髙橋藍(20)、小川智大(26)、宮浦健人(23)、山本智大(27)、佐藤駿一郎(22)、村山豪(24)、デ・アルマス アライン(21)
■Bチーム
深津旭弘(35)、大竹壱青(26)、富田将馬(25)、仲本賢優(24)、永露元稀(25)、樋口裕希(26)、高橋和幸(22)、藤中颯志(22)、エバデダン・ラリー(21)、藤中謙也(29)、小野遥輝(26)、小澤宙輝(24)、難波尭弘(24)、山田大悟(24)

この日、活躍したのはAチームのオポジット・宮浦。ネーションズリーグでは同じポジションの西田の控えとしてあまり出場機会に恵まれなかったが、連続サービスエースを含むAチーム最多15得点を挙げた。
そして、会場を最高潮に盛り上げたのは、髙橋藍がバックアタックを打つと見せかけて、トスを上げる「フェイクセット」からの宮浦の豪快なスパイクの場面だった。試合後、宮浦は「こういうスーパープレーを楽しみにしているお客さんも多いと思うので、それを見せられてよかった。髙橋藍選手のトスがよかったので決めきれてよかったし、会場が盛り上がってくれて嬉しかった」と笑顔を見せた。

髙橋藍選手

ネーションズリーグでチーム最多の162得点の活躍を見せた西田はこの日、わずか5得点。「僕は今日全然だめだったので、明日いいプレーができたらと思う」と反省の弁。世界バレーについては「ベスト8がまず目標。ベスト8の壁を上りきったあとの次の1勝も見据えつつ戦いたい」と意気込んでいる。

試合は4セットマッチで行われ、2対2(16-25、20-25、25-21、25-19)で引き分けた。紅白戦に参加したメンバーを中心に世界バレーのチーム編成が行われる。


【世界バレー日程・第1次ラウンドB組】スロベニア
8月26日(金)vsカタール
28日(日)vsブラジル
30日(火)vsキューバ

※決勝トーナメントには第1次ラウンド各組の最終成績上位2チームと、各組で3位となっ
たチームのうち成績上位の4チームが進む。決勝トーナメントは16チームがトーナメント方式で戦う。