自民党の派閥の裏金事件をめぐり、「離党勧告」の処分がきまった安倍派の塩谷元文部科学大臣が、再審査を請求する方向で検討すると明らかにしました。

安倍派の座長を務めた塩谷氏については、おととし、一度は廃止が決まったキックバックの復活を協議していたなどとして、党紀委員会がきのう、世耕前参院幹事長とともに、「離党勧告」の処分を決定しています。

自民党 塩谷立 元文科大臣
「事実誤認の中で処分が下されたことについては、甚だ心外な思いでございます。再審請求という形で提出することを検討していきたい」

塩谷氏はきょう会見を開き、処分を不服として、今後、再審査を岸田総理に請求する方向で地元の後援者らと相談していくことを明らかにしました。

処分がなかった岸田総理の責任については「政治不信を招いた党全体の責任だと言っているという意味では、何らかの形で総理総裁の責任はあると思う」と指摘しました。

また、次の衆院選への出馬については「そういう思いだが、離党して出馬が可能かどうかも考えなければならない」としています。