ここで出会った仲間の存在がスポーツ賭博と決別するきっかけになったといいます。
ギャンブル依存症の男性(27):
「回復している仲間の姿を見て、ギャンブルを辞めて生きるのって、すごい楽しそうだなって。自分も同じようにやってみようかなって。そういう風に思えたのがギャンブルをちゃんと辞めようと思えたきっかけでした」
グレイス・ロードの入所者(ギャンブル依存症)の男性:
「毎日がとりあえず明日の返済、そのお金を得るためにきょう一日ギャンブルをする」
グレイス・ロードの入所者(ギャンブル依存症)の別の男性:
「ギャンブルしているから借金作ったのにギャンブルをしていれば借金はなんとかなる。矛盾した考えだが、実際そうなんですよね」
グレイス・ロードには現在、全国からギャンブル依存症と闘うおよそ80人が入所しています。
互いの経験を語り合い抱えている辛い思いを分かち合うなど、様々な回復プログラムを行いながら社会復帰を目指しています。
ギャンブル依存症回復施設 グレイス・ロード 池田文隆センター長:
「コロナ禍で外出自粛であったりとかで一気にインターネットでギャンブルをやる割合が大きくなってきたというのが特徴としてあると思います」
去年、施設に寄せられたギャンブル依存症に関する相談はパチンコ・パチスロを中心におよそ800件で、年々若年化していると言います。
ギャンブル依存症回復施設 グレイス・ロード 池田文隆センター長:
「病気という事を認められないとか、誰かに相談してもなかなか理解してもらえずに自分でなんとかしなければいけない、と思い込んでしまって、人に助けを求められないことがあるので。
ギャンブルが原因で困ったことがあれば適切なアドバイスをしてもらえるような相談機関に是非相談を」