静岡県の川勝平太(かわかつ・へいた)知事が2日、「不適切な発言」に絡んで辞職する意向を示しました。
リニア中央新幹線の着工を認めてこなかった静岡県の方針が、今後、変わる可能性があり、長野県内の関係者からは早期開通への期待の声も上がっています。
2日、6月県議会をもって辞職する意向を示した静岡県の川勝平太知事。
川勝知事は、リニア中央新幹線の静岡工区をめぐって、大井川の水の量が減ることや生態系への影響が懸念されるなどとして、着工を認めてきませんでした。
辞職の意向を受けて阿部知事は…。
阿部知事:
「突然の表明ということで驚いているのが率直な思い。静岡県としての取り組みのあり方とか方向性とかそういうものは変わってくる可能性も確かにあると思います。引き続き静岡県、JR東海としっかり話し合いをしていただいて課題を解決して、リニア中央新幹線の整備事業が前進するように、取り組んでいただきたいと思っています」
県内駅ができる飯田市の佐藤健(さとう・たけし)市長は、静岡県の動向を「最大の不安定要素」と表現し、今後の、工事の進捗に期待をのぞかせました。
飯田市・佐藤健市長:
「着工に向けた不安定要素、『最大の不安定要素』がクリアされる可能性が出てきたということですので、そういった意味で協議のスピードアップ、着工に向けた手続きのスピードアップを求めたいということです」
一方で、川勝知事は3年前の知事選挙で圧勝していて、リニアをめぐる対応については、静岡県民から一定の支持を受けてきました。
また、静岡の動向以前に、長野県内のトンネル工事で出る残土の埋め立て先は十分に確保されておらず、重金属などで汚染された土の処分先も決まっていません。
飯田商工会議所・原勉会頭:
「駅周辺の工事はそれなりに進んでいますけれども、JR東海の現場の話を聞きますとなかなか順調ではないと。この地域でもやっぱり遅れが目立っているということもありますし、1日も早くこの飯田の地区にリニアが走ってくることを実現させたい」
今後、静岡県がどのような方針をとるのかは大きな注目点ですが、県内でも開業に向けて解決すべき課題は山積しています。
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