「笑う門には福来る」といいますが、笑顔で体を動かして健康寿命を伸ばそうというセミナーが、岡山市北区で開かれました。会場になったのは「笑顔」や「笑い」のイメージがない、意外な場所でした。


(セミナーより)
「今、マスク社会というのを逆手にとって。口角を上げる。痛いなという人は日頃、表情が動いていないかもしれないです」

「笑いながら体を動かし、健康寿命を伸ばそう」というセミナーです。笑うことで、脳が活性化したり、免疫力が高まったりすると言われています。


このセミナー意外な場所で開かれました。

(赤松卓朗記者 リポート)
「セミナーが開かれているのはこちら、岡山北祭場。火葬場です」


去年完成した、岡山北斎場。会場は、普段は控室として使われている場所です。主催したのは、葬儀社などで働くメンバーでつくる「おかやまスマイルライフ協会」・・・斎場のイメージを変えたかったと言います。



(おかやまスマイルライフ協会 川上 恵美子さん)
「たぶん皆さんの中には、『火葬場はいやだな』『葬式はいやだな』というイメージがあると思うのですが、最期を迎えるためだけの施設では無く、生きている時に皆さんの憩いの場であったり、集いの場であったり」

協会にとっても、斎場でのセミナー開催は初めてということですが、参加者からは「身近に感じられた」という声もありました。

(セミナー参加者)
「斎場が出来たのは知っていたのですが、興味があってきました」

「笑顔で生きていけるような話を聞くと、すごくつながりが、人生と人生の最後のつながりが実感できる」

「見送ることに対しての気持ちが変わるんじゃないかと思います」

人生について考え、地域の人も気軽に利用できる施設へ。協会では、今後も岡山北斎場で定期的にセミナーを企画していきたいということです。