アメリカが太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験で高知県内の漁船などが被ばくしたことをより多くの人に知ってもらおうと、本が出版されました。
「ビキニの海のねがい」は、アメリカの水爆実験による被害を知ってもらおうと、紙芝居の原作を元に県内の有志らでつくるグループが出版しました。世界中の人が読めるように英訳が添えられているほか、巻末にはアメリカがビキニ環礁で行った水爆実験で多くのマグロ漁船などが被ばくしたことについての詳しい資料が掲載されています。本には、被ばくした船員の証言なども掲載されていて、核の恐ろしさや「第五福竜丸」以外にも多くの漁船が被害を受けたことなどを伝えたいという思いが込められています。
(紙芝居「ビキニの海のねがい」を本にする会 森田敏恵 副代表)
「できるだけこの本を多くの人の手に取っていただいて、やっぱり核のない世界を実現する、この本がその機会に少しでもなればという思いで私たちは苦労をしましたけれど、この本を出版出来てほんとによかったと思っている」
「ビキニの海のねがい」(税込み2500円)は、金高堂書店本店などで販売されているほか、今後、県内の小中学校や図書館に寄贈される予定だということです。














