今シーズンのセ・リーグ展望―(開幕前)。ことし、野球殿堂入りした、広島が生んだ(庄原市出身)“名捕手”・谷繁元信 さんの「容 “しゃ” なしのリアル予想」です。

去年、カープ最下位予想の反省点

谷繁元信 さん
「正直、あそこまで打線がつながるとは思わなかったんですよ。ピッチャーも少し先発陣のコマが足らないかなっていう気はしていたので。だから、Aクラス(去年・2位)に持っていくっていうことはちょっとできなかったんです、ぼくの中で。新井さんに、新井監督に謝りに行かなきゃいけないというのをちゃんと言って、ちゃんと行きましたよ。『申し訳なかったね』って言ったら、『いや、シゲさん、しょうがないんですよ、それは。ぼくだってやりますもん。仕事ですから、そんなのは全然、気にしないでください』って。もう、いい男ですよ。はい」

そして、ことしのセ・リーグ順位予想は

谷繁元信 さん
「1位は巨人、2位が阪神、3位・広島、4位がドラゴンズ、5位がベイスターズ、6位・ヤクルトと(予想)しました」

投手陣について

谷繁元信 さん
「広島の投手陣がすごくいいっていうふうにぼくの中では分析されていて…」

開幕投手・九里亜蓮 について

谷繁元信 さん
「やっぱりタフですよ。とにかく1年間ずっと投げ続けられる、あの体力とメンタルの強さっていうのはね。それはカープにとってはすごく必要な選手になっていますから。一つ、ぼく個人的に注文があるとすれば、球数が多いんですよ。もうちょっと球数をかけずに抑える、打ち取る技っていうのを覚えていくと、もっと彼は楽になると思います。九里の場合はいろんなボール、動くボールがあるわけなんです。だから、もうちょっとだけ低く投げてゴロアウト1個を1球で取るとか」

「あとは大瀬良(大地)がやっぱり2けた以上勝つと上位へっていうのは十分感じています。後ろのピッチャーがかなり整備されて、力のあるピッチャーが多いので、そこはあんまり不安はないんじゃないかなっていう気はします」

打線について

谷繁元信 さん
「打線が、去年のように…、まあ、西川(龍馬)がいなくなったんですけど、田村(俊介)が出てきたりですね。スイングが強い、自分のスイングの中でボールをとらえることができるバッターだと思うので」

「実質、1年目のような感じになるので、いろいろ調べられて、いろんな攻め方をされるとは思うんですけど、苦しんで、でも、そこをなんとか壁を破って、1個、最初の壁を破れば、ちょっと持っていくような気がするんですよ。力は十分持っている。センスもありますし、カープでいうと金本(知憲)さん(タイプ)かな。どうですかね。レフトで、左打ちで、けっこうスイングに、振る力もあるし、いずれは金本さんみたいなね」