旧統一教会からの被害を訴える女性が濵田知事と面会し、「多くの人に被害のことを知ってほしい」と訴えました。

濵田知事と面会したのは高知県内に住む84歳の女性です。実名を公表し被害を訴える南国市の橋田達夫さんとともに、知事のもとを訪れました。

女性の娘は40年ほど前、高校を卒業してすぐ旧統一教会に入信。以来、会うこともままならなくなり、合同結婚式の費用など事あるごとにお金を求められ、苦しい思いをしてきたといいます。

(被害を訴える女性)
「365日、娘のことを思わん日は今もないです。家庭崩壊になって…」

旧統一教会をめぐっては文部科学省が2023年10月、東京地方裁判所に解散命令を請求。さらに財産の監視を強化するため、文化庁は3月7日、「指定宗教法人」に指定しました。女性の訴えに対し濵田知事は、「県としても引き続き相談を受ける体制をしっかり取って、気持ちが休まるよう協力したい」と答えました。

(被害を訴える女性)
「40年をちょっと過ぎた歳月を人生を、娘も私も普通の人生やなかった。娘も家庭崩壊です。それを訴えたかったです。きょうこうやって橋田さんがここへ連れてきてくれて知事も時間を割いてくれたことに感謝と気が楽になりました。これで前向きにいきます」

同席した橋田さんが立ち上げた「被害者と支援者の会」は2024年5月に教団の問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイトさんを招き講演会を開く予定で、「悩んでいる人はぜひ参加してほしい」としています。