小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題で、高知県内企業1社が「紅麹」原料を出荷していたことが分かりました。県内には流通しておらず、原料もすでに回収済だということです。
「紅麹」原料を出荷していたのは、厨房機械器具や製菓製パン用の機械器具・材料などを販売する南国市の「丸三」です。丸三によりますと小林製薬が製造した1P-Dという品名の紅麹粉体5キロを香川県の会社1社に出荷したということです。ユーザーがパンや菓子類に混ぜる形で加工し販売していますが、紅麹原料はすでに回収済で、健康被害の情報は今のところないということです。
厚生労働省は小林製薬の紅麹原料を卸している企業52社と、入手している173社を公表。「丸三」は173社の中に含まれていたことから、保健所が29日に聞き取り調査を行い、この経緯を報告しています。
丸三の岡内聡典社長は、「メーカーや厚生労働省が食の安心安全に対して責任を持ってほしい。また、健康被害の相談があった場合には、被害の回復と原因の究明を求めたい」とコメントしています。














