■身近にある用水路 命を落とす危険が潜んでいることを忘れないで

死者は高齢者が多く、自宅近くや通いなれた道で被害が多いのも特徴です。「常に身近にある」ということがその存在を見えにくくし、警戒心を薄れさせる要因にもなっているといいます。

(岡山県警交通企画課 河本貴文交通事故分析官)
「通り慣れた道でも、再度『危ないんじゃないか』という目線で一度点検をしてみるとか、家族で話をしていただくとか、そういったことが大切」

転落事故で妻を亡くした男性は、改めて気づいたことがあるといいます。

(妻を亡くした男性)
「『すごく危険なところに自分たちは住んでいるんだな』と。これだけ辛い思いとか悲しい思いをしてしまうので、そういったことが一件でも減ればいい」

過去最悪のペースで死者を出している岡山の用水路。命を落とす危険が身近に潜んでいることを、決して忘れてはいけません。