うるま市に陸上自衛隊の新たな訓練場を建設する計画について、県議会は全会一致で可決した白紙撤回を求める意見書を、木原防衛大臣に手渡し中止を訴えました。

防衛省はうるま市石川に陸上自衛隊の新たな訓練場を建設する計画で、地元自治会や県などは建設予定地が教育施設や住宅地に近いことから、計画に反対しています。
県議会は超党派で反対の意志を示していて、3月26日に防衛省で木原防衛大臣と面談し、今月7日に全会一致で可決した、計画の白紙撤回を求める意見書を手渡し中止を訴えました。
木原防衛大臣
「住民生活との関係を重視しなければいけないという観点から、取得後の土地の利用のあり方については、改めて検討を行っていくところであります」
木原防衛大臣は今後、新たな結論が得られた段階で地元に説明を行う考えを示しました。

県議団によりますと、報道陣退出後の非公開の面談の中で木原防衛大臣は「訓練場はこの場所でなくても確保したい」という旨の説明をしたということで、白紙撤回について含みを持たせました。