この保育園が2022年度に「児童育成協会」から受け取っていた助成金は、総額で約1億1000万円。つまり、助成金の4割以上が過払いだったことになります。
保育園の関係者
「もともと(保育園が)不正申請をしていることは薄々、気がついていた。毎月申請するので、私のほうで資料を提出すると、そこに『この人を追加して…』と職員が追加されて、『入園していない園児も入れてくれ』と言われて、ずっとおかしいと思っていた。これは不正ではないかと言っても『そうしないと補助金が下りないんだ』『みんなのためにやっている』と…」
問題は、これだけではありません。この保育園で働いていた保育士の女性は、保育士不足が深刻だったと訴えます。
園を退社した保育士
「いまは正社員が0人で無資格の人とかを入れながら回してる状況だと思います」
(保育園の保育士の人数規定は満たしている状況か?)
園を退社した保育士
「もともと私がいたときから満たしていなかった。更に満たしてない状況だと思います」
女性は、人手不足や長時間の残業を強いられたことなどを理由に、保育園を3月に退社。現在、この保育園では、パートの保育士や系列の保育園からのヘルプ、さらには、保育資格のない障害者就労施設のスタッフなどで、運営をまかなっていると言います。
園を退社した保育士
「外に行きたくても職員がいないと行けない。0~5歳児を1つの部屋でみるとなると、年齢差があるので、まだ歩けない子と5歳児が一緒に遊ぶことになり、難しいけれど、そうするしかない。1つの部屋に全員を詰め込む日がほとんどでした」
この保育園に子どもを通わせていた保護者は、3月、やむなく子どもを退園させる決断をしました。
園児の保護者
「開園してすぐに入園したが、数か月後には続々と(保育士が)退職して、スタートの先生がほぼいなくなるというのは、もう繰り返しです。スタートから今日までも繰り返し…」
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