高校1年生の時、転落事故でせき髄を損傷

そんな田中選手、テニスを始めたのは中学生から。
そして高校1年生の時、自宅での転落事故でせき髄を損傷し自力での歩行ができなくなりました。

それでも田中選手はテニスに携わっていきたいとテニス部の顧問にマネージャーとしての復帰を願い出たといいます。
田中選手
「(テニス部の)顧問の先生が『どうせ部活に戻って来るんだったら(テニスを)やる側のプレーヤーとして戻ってきなさい』という風に言ってくれた」

その言葉に田中選手は大好きなテニスが続けられると前を向きましたが、待ち受けていた現実は厳しいものでした。
田中選手
「ボールに届かない、走れない、動けない、というのが本当にフラストレーションが最初のうちは溜まりました」

以前はできていたプレーができずもどかしい日々が続きます。
田中選手
「学校が終ってから、リハビリ病院の体育館でただひたすら走る練習とかを母親と二人でひたすら平日の夕方にやっていた」

リハビリから11年。今はパラリンピックでのメダルを目指しています。
田中選手
「(パリパラリンピックは)メダルを取るという気持ちを強く持っているのでみなさんの前で活躍している姿を見せられたらいいなと思う」
