政府が整備を進めている特定利用港湾に高知県内3つの港が候補となっていることについて、県は、国に対し指定の受け入れに合意する回答をしたことを明らかにしました。

濵田知事は22日の記者会見で、政府が防衛力強化のために整備を進めている特定利用港湾について、高知港、須崎港、宿毛湾港の指定の受け入れに「合意する」と、22日付けで国に回答したことを明らかにしました。

県は指定のメリットとして「安全保障上自衛隊のニーズがあると、浦戸湾の三重防護事業・整備の加速化が期待できる。自衛隊などの訓練により港の特徴が把握でき、大規模災害時の迅速な対応につながる」としています。一方で、県民から軍事利用への懸念の声が上がっていることについて濵田知事は…

(高知県 濵田省司知事)
「特定利用港湾の指定により、新たに港湾の中に自衛隊の基地・駐屯地の設置は考えていない。実弾の訓練が港湾で行われることは想定されていない。この枠組みに米軍の参加はない。こういったことが国に確認されている」

県は今後、特定利用港湾の指定に向けて3月中に正式な手続きをするともに、国と県との間で行ったQ&Aを公開するなどし、県民への理解を図るとしています。