能登半島地震をしっかりと心にとめて巣立つ学生も多くいました。
金沢大学の卒業式が22日開かれ、学域の卒業生と大学院の修了者合わせて2446人が新たな道へと歩みだしました。例年、卒業式の会場になっているいしかわ総合スポーツセンターは能登半島地震の避難所になっているため、今回の卒業式は金沢歌劇座で行われました。
女子学生「4年間すごく楽しかったんですけど、ちゃんと終われてよかったという気持ちでいっぱいです」
女子学生「入学式はコロナでできなかったので卒業式をこうやって開催することができてうれしいです」
男子学生「日本の産業を支えるような立派な研究者になりたいと思います」
式の冒頭では、能登半島地震の犠牲者へ黙とうが捧げられ、和田隆志学長が「皆さんが未来の社会を力強く担っていくことを確信しています」と、はなむけの言葉を贈りました。そして、卒業生を代表して医薬保健学域の大坂一樹さんが答辞を述べました。
大坂一樹さん「石川県で学んだ卒業者として、この震災を忘れず、そして困っている人たちに手を差し伸べることのできるやさしさと強さを持った人間になれるよう努力してまいります」
今年度卒業する2446人の中には、能登にゆかりのある学生も多くいます。
珠洲市が実家の女子学生「いろいろ大変でみんな大変な思いをしていると思うんですけど、卒の日を迎えられてうれしいです」
中能登町に就職する男子学生「普通とはちょっと違うような世代になってしまって、でも、もっと大人になって振り返ったら、それが逆に思い出として残るのではないかと思う」
卒業生は、コロナ禍の影響を受け入学式に出られなかった世代で、会場では、式が終わった後も友人らと名残惜しそうに語り合う姿がみられました。














