能登半島地震により今年1月中旬までに全住民の集団避難が行われた石川・輪島市の南志見地区では今も断水が続き、人影はまばらです。このような中、“人が戻ってきてほしい”という思いから営業を再開したカフェがありました。
「住民が集団避難した輪島市南志見地区には静けさが広がっていますが、こちらではカフェが営業を再開しています」
輪島市里町にあるカフェ「ココハサトマチ」は1月中旬、断水が続く中、営業を再開しました。今や、地区の住宅や道路の修理にあたる工事関係者らがよく訪れる憩いの場です。
営業時間は日曜と祝日を除く午前10時から午後3時までで、カレーやパスタなどを提供しています。取材した日には、自宅に戻ってきた住民が来店しました。
集団避難から戻ってきた女性
「再オープンを早い時期にしてくださってすごく嬉しかった。だって周りの人みんな避難して知ってる人がだあれもおらんようなって…ここに来たら知っている人もいて声をかけてくれる。その一言が本当に嬉しい」
南志見地区では震災から3か月近くなる今も断水が続いています。そこで運営する奥田さんはカフェを再開を目指し、店舗のそばに井戸を掘りました。地下水はトイレなどの生活用水として使っているほか、自宅の様子を見に来た人たちにも自由に活用してもらっています。
奥能登元気プロジェクト 奥田和也 代表
「絶対こんなときって飲食店あるとみんなほっとするげん。ああ(店が)やっとると言って入ってきてくれる。会えたらやっぱり、うれしいわいね」
孤立…全住民避難から2か月半 “インフラ復旧の遅れ”は住民不安に直結
集団避難により2カ月半たった今も人影がまばらな南志見地区、地域のカフェが再開したことで少しずつですが明るさを取り戻しています。

地下水を引くなどして、自ら率先して店を再開した奥田さん。「人が戻らないとインフラの復旧は遅れる」と繰り返し話します。この地区は県が主体となって全住民を対象にした集団避難が行われた経緯があり、人が戻ってこられるような町づくりにおいても行政が責任をもって取り組む必要があります。

















