うるま市に陸上自衛隊の新たな訓練場を整備する計画について、反対する市民ら1200人あまりが20日に計画の断念を求めて集会を開きました。

「自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会」が主催した市民集会には、主催者発表で1200人あまりの市民らが参加しました。
うるま市石川在住の男性(83)
「私の生まれた時から現代まで、身内も戦争と関係があってね、戦争とかそれにつながるものは絶対許さないということで」
うるま市石川東山在住の女性(70代)
「自衛隊の方は災害(救助)とかやってらっしゃるから、感謝はしているんです。でもこれは受け入れられない」

防衛省は、うるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場の整備を計画していますが、関係者によりますと、相次ぐ地元の反発を受けて予定地の取得を断念することも含めて計画の修正を検討しています。
市民集会の会場は、集まった市民らの熱気に包まれていました。
断念を求める会 伊波常洋共同代表
「完全に断念するまで油断せず、今のように皆さんの力を結集して、断念を求めましょう」

球陽高校1年 小橋川仁菜乃さん
「国民に適切な情報公開と説明、住民との対話を経て実行するべきです」
集会では「白紙撤回しない姿勢を取り続けるならば、県民の政治不信は取り返しのつかない事態になる」として木原防衛大臣などに対して計画の断念を求める決議文が採択されました。
また、19日の時点で5580筆の署名が集まっていて、断念を求める会は決議文と合わせて来週にも防衛省に提出するということです。














