市販薬の過剰摂取、「オーバードーズ」についてです。

死に至るケースもある危険な行為で、熊本県内でも対策がとられていますが、限界があるようです。

救急患者を受け入れる熊本赤十字病院では去年(2023年)、66人が『急性薬物中毒』と診断されました。2020年の3倍です。

風邪薬を100錠以上飲んだ女性も…

熊本赤十字病院集中治療科 石藏宏典医師
「印象としては若い方(の搬送)が増えている」

中には風邪薬を100錠以上飲み、救急車で運ばれた女性もいました。

石藏医師
「(救急患者は)嘔吐をしていたり、けいれんしていたり、意識がない場合が多いので、まず薬の特定が難しい」

死に至る恐れがある危険な行為ですが、防止するのは困難です。

熊本赤十字病院薬剤部 合澤啓二調剤課長
「今は色々な経路で入手できますので」
「安全に使える薬でも、使い方を間違うと、非常に危険だという認識をご理解いただきたい」