世界の居住環境の向上に取り組む国連ハビタットの福岡本部が設立されて、今年で25周年になります。記念のシンポジウムが26日、福岡市で開かれ、今後の国際協力のあり方について議論が交わされました。

服部誠太郎知事「今年迎える25周年、この一つの節目を契機としてさらにハビタット本部、福岡本部と我々との結びつきを深める」

国際連合人間居住計画=国連ハビタットのマイムナー・モハメド・シャリフ事務局長は26日午前、福岡県庁を訪れ、国連ハビタット福岡本部への25年にわたる支援に感謝の意を述べました。

国連ハビタットは開発途上国の居住環境や都市問題に取り組む組織です。福岡本部は、アジア太平洋地域を担当する地域本部として1997年に福岡市に開設された、九州で唯一の国連機関です。

一方、午後には設立25周年を記念するシンポジウムが開かれ「福岡方式」と呼ばれる廃棄物の埋め立ての技術移転やミャンマーやラオスでのインフラ整備などの福岡本部のこれまでの活動が紹介されました。

続いて行われたパネルディスカッションでは「国際協力とSDGsへの貢献」をテーマに企業や大学の関係者がそれぞれの取り組みを報告。今後の国際貢献のあり方について活発な議論を交わしました。