史上最年少でプロに転向したゴルフの香川友(15)が19日、千葉・野田市で会見した。
「プロゴルファーの香川友です。13日に中学を卒業してプロになることになりました」と挨拶し、会見を開始した香川。15歳ながら、すでにスポンサーと協賛は14社にのぼるなど将来を期待されている。「とりあえずはプロになれてよかった」と率直な感想を述べた一方で「プロになってもやることに変わりはない。ジャンボさんにもトレーニングやスイングを教わってどんどんうまくなっていきたい」と冷静だ。
ゴルフを始めたのは1歳の時。この日会見場となった父・正宏さんが経営するゴルフ練習場でクラブを握った。「プロは目指していなかったんですけど、徐々に世界一に近づいていきたいと思ってきました。全部で1位になりたいですね」と目標は高い。
趣味は野球、スケートボード、サーフィン、釣りと多彩だが、体幹トレーニングを兼ねるなど「楽しみながらゴルフの一環としてリフレッシュも」。すべてはゴルフにつながっている。「大谷翔平選手のように笑顔と真剣さが絶えない選手になりたいです。野球も大好きなので、野球もどんどんうまくなりたい」と話すなど、メジャーリーグで世界と戦う大谷翔平(29)を目標の選手に挙げ、この日は着用したスーツ、ネクタイ、靴下まで全て、大谷がアンバサダーを務めるBOSSのものを選んだという。
プロゴルファーとして憧れるのは「やっぱりフィル・ミケルソン選手ですね」と即答。フィル・ミケルソンからは、6歳の時にPGAツアーを現地観戦した際にボールをもらったという。「ウェッジが一番好きなので。フィル・ミケルソンはすごいウェッジが、いろんな技ができて本当にすごいなとおもうので、見習って研究してやりたい」と目を輝かせた。
「まずはツアーに出て予選通過とそこからどんどん優勝して上に行けたら」と香川。憧れの舞台はフィル・ミケルソンも3回の優勝を果たしたマスターズだ。「最高の舞台なんで、一番の舞台なんで、そこで本当に勝ちたくて」。「やっぱりマスターズ優勝と世界一を目指して頑張りたいと思います」と決意を語った。
■香川友(かがわ・とも)
2008年7月31日生まれ、千葉県出身。身長175cm、体重105kg
1歳でゴルフを始める。小学6年生でフィリピンアマチュア選手権で史上最年少予選通過を果たす。プロも出場したATPゴルフツアーで最年少優勝。13歳で国内男子ゴルフツアー関西オープンに出場。2023年10月のACNチャンピオンシップは予選落ち。