キックバック代案を提示した「ある人」とは?

8月の会合で話し合われた内容について、下村氏は1月の会見でこう述べていました。

下村博文 元文部科学大臣
ある人から、結論は出なかったわけですけど、還付(キックバック)については個人の資金集めパーティーのところに上乗せしてですね、そこで、収支報告書で合法的な形で出すということもあるのではないか、という案もあったと思いますが」

――“ある人”というのは?
「それはまた、取材して聞いてください」

8月の会合で、廃止が決まったキックバックにかわる「合法的な案」が“ある人”から出されたと語っていました。

自民党 井出庸生 衆院議員
“ある人”とはどなたなのか、改めてお答えください」

下村博文 元文部科学大臣
「個人でパーティーをやるときに、派閥が協力してチケットを購入すると。そこに寄付したらそれは違法になります。そういう意味で、寄付をしないでパー券を派閥が購入するということは合法的、という意味であります。誰が最初に言ったのかというのは、実は私も覚えていないので、1月31日の(会見)時『ある人が』ということを申し上げたということであります」

自民党 井出庸生 衆院議員
「『ある人とはどなたなのか』と下村議員は聞かれて『取材をしてください』とその記者に答えられていると思います。私は当然知っていて、そういう回答をしたのかと思うんですが」

下村博文 元文部科学大臣
私自身が特定できないので『ある人』という言い方をしましたので、記者の人に『取材して調べてください』という意味で申し上げました」

キックバック復活を誰が決めたのかについては。

下村博文 元文部科学大臣
「なぜ復活したのか。少なくとも私自身がいるところで、そういう議論があったわけではありません。私が知らないところで、どんな形で、誰がどう決めたのか、ということについては私もまったく承知をしておりません

結局、新たな事実は明らかになりませんでした。