高知市の食肉販売業者が、徳島産の牛肉を「高知産」と表示して販売していたなどとして、高知県はこの業者に適正な表示や改善を行うよう「指示」しました。
高知県から指示を受けたのは高知市菜園場にある食肉販売業者「福乃屋(ふくのや)」です。県によりますと福乃屋は少なくとも3月2日から6日までの間、徳島県産の牛肉を「高知県産」と表示して販売したほか、おととし(令和4年)5月から令和6年3月までの間、牛肉合わせておよそ890キロを原産地を表示せず販売していたということです。
県が行った立ち入り検査で、不適正表示が発覚。福乃屋は聞き取りに対し、「仕入れた際の受取先の表示を見て高知県産と書いてしまった」「原産地の表示義務を知らなかった」などと説明しているということです。
県は基準が順守されていない原因について「正しい表示を行う意識と認識が著しく欠如している」などとしていて、福乃屋に対し、食品表示法に基づいて
・適正な表示に是正すること
・原因の究明、分析をすること
・従業員に制度について教育と順守を徹底すること
などを指示したということです。