民間の信用調査会社・帝国データバンクは18日、青森市卸町の「共栄青果(株)」が16日に事業停止し、自己破産申請の準備に入ったことを発表しました。
共栄青果(株)は、1972年(昭和47年)10月に設立された野菜・果物卸売業者で、青森県内の青果卸売業者のなかでも、知名度は高く、主力商品は野菜全般。その他にリンゴ、桃、サクランボなどの果実の取り扱いもあり、青果卸市場やスーパーマーケットなど多岐にわたる得意先を有し、かつて年売上高は30億円を超えるまでの業容域にあったということ。
しかし、主力の野菜類のほか、リンゴの価格変動を受けて業績は軟調化。損益分岐ラインを下回る厳しい商況から近年は欠損計上を強いられ、その間、金融機関からの借入金などで資金繰りを凌いできましたが、収益改善は難しく、直近となる2023年8月期の決算においては、年売上高は約22億円にとどまっていたとみられ、連続しての欠損を余儀なくされ、財務面は多額の債務超過状態に陥っていたといいます。
以降も収益環境に改善の兆しが見えず、事業継続を断念。今回の事態に至ったということです。
負債は調査中とのことですが、約5億円とみられています。














