同性カップルが国を訴えた裁判。札幌高裁は「婚姻の自由は異性間と同様同程度に保障すべき」だとして全国の高裁では初の「違憲」の判断を示しました。

「異性カップルと変わらない当然の権利が与えられた」初の高裁判断で同性婚を認めないのは「違憲」 

同性婚を認めないのは「違憲」。全国で初めて、高裁での判断が示されました。

判決後の会見で、原告のひとり、中谷衣里さん(32)は…

原告 中谷さん
「本当に待ち望んだ判決だったなと、今振り返っても涙が出るくらい喜ばしい判決でした」

中谷さんは2組の同性カップルとともに、同性同士の結婚が認められない法制度が憲法に違反するとして、国を提訴したのは2019年2月14日のバレンタインデーでした。

「不受理で戻ってきた婚姻届けです」

5年前、顔を出さないことを条件に取材を受けてくれた中谷さん。私たちに婚姻届を見せてくれました。

パートナーとは、2014年から一緒に暮らしています。

原告 中谷さん
「私たちがことさら同性カップルと言わなければ、異性カップルと変わらない生活をしていて特別なものは何もない」

今回の裁判の焦点は、同性婚を認めないのは「結婚は『両性』の合意のみに基づいて成立する」などと定めた憲法24条に違反するかどうか。

1審の札幌地裁は「合憲」としていましたが、札幌高裁は14日。

札幌高裁 憲法24条1項について
「同性間の婚姻についても、異性間の場合と同じ程度に保障していると考えるのが相当である」

高裁として、全国で初めて「違憲」と判断しました。

原告 中谷衣里さん
「両性というのは、男女間での婚姻を表すものだと再三言われてきて、その判決を聞くたびに社会の中でいないような者にされていることを毎回実感させられてきました」
「同性カップルにも異性カップルと全く変わらない当然の権利が与えられて、この国で家族として、“ふうふ”として生きていって良いんだと言ってくれる、本当に、本当に前向きな励まされる判決でした」