沖縄本島北部に、来年夏オープンする予定のテーマパーク「ジャングリア」。経済効果や雇用の創出など、期待が膨らむ一方で、地域住民が懸念する課題も見えてきました。

日本屈指のマーケター・森岡氏が手掛ける新テーマパーク

沖縄本島北部に来年オープンする予定の「ジャングリア」は、「やんばる」の大自然を体感できるテーマパークです。パークを手掛ける、株式会社刀の森岡毅CEOは、ユニバーサルスタジオジャジャパンの再建などで知られる、日本屈指のマーケターです。

株式会社刀 森岡毅CEO
「このパークができたから、北部に来る人が増えてというより沖縄に来る方がもっと増えて、美ら海水族館さんの入場者数も上がり、かつこのパークの入場者数も上がっていく未来を作りたい」

ジャングリアの総事業費はおよそ700億円。名護市と今帰仁村にまたがるゴルフ場跡地に開業します。名護市で反応を聞くとー

名護市民
「やっぱり仕事も増えるでしょうし、観光も発達してより一層、名護市が沸くかなと思っています」

「需要あるの?みたいな。なんかすぐ客が来なくなるんじゃないかなって」

「子どもが遊べるところが少ないので嬉しく思います」

「道路が混雑すると思いますよ。それでもあった方が良いと思います」

そもそも、なぜ沖縄にテーマパークを作ることになったのでしょうか。

ジャパンエンターテイメント 加藤健史社長
「沖縄はハワイと同等数の観光客数を獲得しているという背景がありながら、まだまだこれから伸びていくんだろうと思っています」

ジャングリアの運営会社、ジャパンエンターテイメントの加藤社長は、沖縄の地理的な特性から、これから観光客数が増え続けると確信しています。

ジャパンエンターテイメント 加藤健史社長
「沖縄から4時間圏内に20億人の人口があります。その国々から沖縄に来ている旅行者のデータを見ますと、それぞれの経済発展と共に、観光客数が増えているというのは明らかにわかる状態」

また、ジャングリアの開業によって、本島北部への経済波及効果が期待できるといいます。

ジャパンエンターテイメント 加藤健史社長
「今回の我々のパークは、大体半日くらい楽しめる体験をご用意しています。北部でこれだったら1泊してもいいなという需要を構造的に作っていく。周辺のホテル事業者や、その他の集客施設ですとか、飲食事業の皆様ですとか、滞在時間が延びるほど北部に対して経済波及効果が生まれるという事を、ぜひ構造的に作っていきたいと思っています。