これまで活発な活動を繰り返してきた桜島の火山活動について振り返ります。

桜島では、1914年1月12日に20世紀国内最大規模の噴火となった「大正噴火」が発生。噴火の後、マグニチュード7.1の地震も発生し、死者は58人にのぼりました。その後も噴火が相次ぎましたが、特に1980年代は南岳山頂火口の活動が活発になり、古里地区に大きな噴石が落下し、建物に被害も出ました。

そして、2006年6月、昭和火口が58年ぶりに噴火。2011年には年間に996回爆発するなど、活動は再び活発化しました。2015年8月15日には、急激な地殻変動が観測され、大規模な噴火の危険性が高まったとして、噴火警戒レベルが4に引き上げられ、火口3キロ圏の住民の避難も行われました。

そしておととし6月。爆発的噴火により、50センチから1メートルほどの大きな噴石が、火口からおよそ3キロ離れた集落近くまで飛散。監視カメラでは確認できず、判明が数日後だったため、監視体制のあり方など議論も呼びました。

そして、今月18日から山体膨張とみられる地殻変動が続いていましたが、24日の爆発的噴火で噴火警戒レベルが初めて5に引き上げられました。