全身に発疹が出たり、高熱や咳・鼻水など風邪のような症状が出る「はしか」。
新たに東京都内でも感染者が確認されました。

「はしか」陽性者 都内でも

世界的に流行している、非常に強い感染力の「はしか」。
日本でも、2月24日にアラブ首長国連邦から関西国際空港に到着した飛行機に乗っていた乗客のうち、8名の感染が確認されています。
そのうちの1人は3月8日、東京都内滞在時に陽性が分かりました。
大阪在住の20代の女性で、発熱・発疹・頭痛で入院中で快方に向かっているということです。
東京都はこの女性の行動経路を発表して、同じ時間帯、同じ場所にいた人に注意をうながしています。

◆3月7日午後0時50分~1時10分
中津駅から大阪メトロ御堂筋線で新大阪駅に移動

◆午後1時45分~4時8分
新大阪駅から発新幹線のぞみ24号・6号車で品川駅に移動

◆午後9時~11時
飲食店「オストレア銀座コリドー通り店」に滞在

東京都保健医療局は、
『上記日時に当該公共交通機関及び施設を利用された方で「麻しん(はしか)はしかを疑う症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に連絡をし感染の疑いがあることを伝えてください。受診の際は公共交通機関の利用を控えて医療機関の指示に従って受診してください。』
と呼びかけています。

ーー行動経路の発表にはどのような狙いがあるのでしょうか?
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
多くの人が不安に思うと思うんですが、冷静に対応することが重要です。
接触した可能性のある人たちは、電車や飲食店だとおそらく名簿もないと思いますので、もはや連絡を取ることもできないと思います。
自分たちで気づいて、症状が出てきたときに適切な時期に適切な方法で受診をしていただくためには、接触の可能性のある正確な場所を公表する必要があるのだと思います。

ーー新幹線の同じ車両にいた人は全員が不安な状況ということですか?
伊藤院長:
同じ車両の中にいた方は、ある程度リスクはあると思います。潜伏期間が10日〜12日なので、症状が出てくるとしたらこれからなんですよね。
今週末から週明けぐらいに症状が出てくる可能性があるということですね。