3月10日(日) オープン戦 広島 vs. 中日

日曜日の先発は、マツダスタジアム初登板となる新外国人のハッチでした。その立ち上がり、ヒットと味方のエラーでランナーを背負うと中日の新外国人ディカーソンにタイムリーを許します。

その後も得点圏のピンチでしたが、細川・石川を150キロ台前半のストレートで連続三振に仕留め、最少失点で切り抜けます。

続く2回。ヒットのランナーを1塁に置いた場面。ここでバッテリーははずしますが、盗塁を許してしまいます。

ハッチは、3回も得点圏にランナーを置きましたが、「開幕前にセットポジションで投げる経験を多くできてよかった」とプラスにとらえていました。

広島カープ ハッチ 投手
MAX151キロ 3回 球数43 被安打4 奪三振2 失点1 
「初めてマツダスタジアムで投げたがいい雰囲気。多くのファンの前で投げられるのを楽しみにしている。いい投球ができるようにがんばりたい」

一方、この日の打線ではオープン戦18打席ノーヒットの新外国人・シャイナー。「ボールに逆らわず、右中間から左中間をイメージしていた」という打席で中日先発の大野から右中間へのツーベース。打順が4番から6番に下がった中で待望の初ヒットをマークし、「やっと息ができる」と安どの一打になりました。

5回には、キャンプは2軍調整だった18年目の 會澤翼 。センターへはじき返し、こちらはオープン戦2試合目の出場で初ヒットとなりました。

機動力でアピールしたのは、矢野雅哉 。6回、代走で出場すると、盗塁を決めます。打っては8回、中日の守護神のライデル・マルティネスからしぶとく内野安打。持ち味の守備以外の面でも存在感を見せました。

3点ビハインドの9回には侍ジャパン帰りの 栗林良吏 がマウンドヘ。ストレートは145キロ止まりでしたが、空振りを奪い、追い込むとフォークを決め球にノーヒットピッチング。

試合後、新井監督は「(18セーブに終わった)去年のくやしさを同じ場所で晴らしてほしい」と守護神起用を明言しました。

広島カープ 栗林良吏 投手
「しっかり、まっすぐできょうみたいに空振りだとか見逃しが取れれば、こういう三者凡退の試合も増えると思いますし、自分を楽にできると思うので、そういう意味ではまっすぐにテーマを持って今後、やっていきたいなと思っています。チームのリーグ優勝と日本一に貢献したいなというのが一番なので、そういうところに入っていけるように任されたところで抑えて、たくさんの試合を任せてもらえるようにがんばりたいなと思います」