生誕140年を迎えた歌人・清水比庵の書画を紹介する展覧会が福山市のふくやま書道美術館で開かれています。

清水比庵は、岡山県高梁市出身の歌人です。去年、生誕140年を迎えました。晩年、精力的に創作した書画は今なお多くの人に愛されています。

作品「良寛」は比庵が尊敬していた江戸時代の禅僧・良寛が春の暖かさに居眠りをしている様子を歌とともに表した作品です。

ふくやま書道美術館 笠原綺華学芸員
「曲線的な丸みを帯びた線が特徴的で、良寛のほのぼのとした表情であったり、春の日のうららかな感じがよくうかがえる作品です」

比庵が描く富士山は台形型が特徴だということです。

ふくやま書道美術館 笠原綺華学芸員
「色彩が豊かに使われていて、夕暮れ時なので暖かい感じがあるかなと思います」

会場には比庵の作品22点のほか、交流のあった福山ゆかりの書家・桑田笹舟らの作品も12点並んでいます。会期は3月31日までです。