藩政時代から続く盛岡市の南部鉄器工房の16代目を襲名した男性の展示会が、13日に東京で始まります。伝統に新たな風を吹き込む異色の経歴の職人を紹介します。
盛岡八幡宮の参道に建つ「鈴木盛久工房」です。寛永2年、1625年から南部藩の御用鋳物師として歴史を重ね、代々「鈴木盛久」の名前を受け継いできました。
去年16代を襲名した鈴木成朗さん(51)です。
15代鈴木盛久として活躍した熊谷志衣子さんの次男として生まれた成朗さん。東京藝術大学に進学し鋳金を学ぶと、卒業後にはアパレルブランドのグラフィックデザイナーを務めるなど南部鉄器職人としては異色の経歴の持ち主です。
(16代鈴木盛久 鈴木成朗さん)
「僕が工房で作り始めたのって、36歳ってすごい遅かったんですけれども、デザイナーをやってみたりとか絵を書く仕事をやってみたりとかいろんな脇道って言ったら変ですけど色々渡ってきた感じがあって、それで進むべき道を今一つにして、スタートするっていう意味でそういうタイトルをつけました」
13日に東京で始まる襲名記念展のタイトルは「道」です。2年以上かけて制作した鉄瓶33点、茶釜8点など新作45点が展示されます。
「砂鉄鶴亀紋羽広形鉄瓶」は、かつて囲炉裏に吊るされ広く使われていた形の鉄瓶です。羽と呼ばれる下に向かって広がった形状は囲炉裏の火が上に行くのを抑える働きがありましたが生活様式が変わった今はほとんど作られていません。今回、先人への敬意を込めて1/3ほどにの大きさにして現代に蘇らせました。
「四方形鉄瓶」は鉄瓶には珍しい四角形の胴の4面それぞれに凹凸のある模様が浮き彫りされていてグラフィックデザイナーの経験が生かされています。
(16代鈴木盛久 鈴木成朗さん)
「作風は別に僕は固まってるものもないんで、もうそのときそのとき興味あることが作品にしてるってことで、この個展もこの1、2年で思い浮かんだものを作ってるんですけど。作ってる途中にもこういうの面白そうだなと思ったけどもう間に合
わないから次、とか。そういう感じで動いているので」
南部鉄器の伝統に新たな風を吹き込む鈴木成朗さん。目指す鈴木盛久像とは。
「どっちかっていうと作って作ってとにかく作って邁進するっていうタイプよりは、そういう伝えたりとか、作るだけじゃなくて、人とか何かと繋がったりとかそういうのは得意だと思うんで、なんかそういう16代になれたらいいなと思っています」
16代鈴木盛久襲名記念展「道」は、13日から18日まで、東京の日本橋三越本店で行われます。
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