福島第一原発の事故以来、東京電力の柏崎刈羽原発で全ての原子炉が停止してから12年が経つなか、刈羽村議会が本会議で「早期再稼働を求める請願」を、賛成多数で8日午前に採択しました。

【武本和幸 刈羽村議】「私たちは地元の安全を第一に考えるべきだ。大量の被ばくは絶対に許せない」

【三宮政邦 刈羽村議】「日本の新規制基準は世界で最も厳しいものと言われている。そんな中でそれをクリアしたものは安全であると思う」

賛成、反対…
議員によって意見が交わされていたのは、地元の経済団体が提出した請願についてです。地域経済の活性化につながるとして柏崎刈羽原発の早期再稼働を求めています。

柏崎刈羽原発をめぐっては去年、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を解除。

東電が再稼働を目指す中、地元の同意が焦点となっています。
【池田力 刈羽村議】「能登半島地震を見てほしい。規制委が原子力災害対策指針の見直しに入るとしている、まずそれを待たねばならない。」

【元井浩保 刈羽村議】「火力、風力、どんな発電にもリスクがある。(東電に)問題があったからやめるというのでは真価を期待できない。より安全なものに変えていく、その姿勢こそが大事」


採決の結果は…

8対3の賛成多数で請願は採択されました。

一方、再稼働を認める立場の品田宏夫 村長は、再稼働に向けたプロセスに「地元の同意が必要だとするルールはない」という考えを改めて示した上で、

【刈羽村 品田宏夫 村長】「規制当局が「安全に発電ができる」判断するわけなので、私はそれを十分に尊重したいと、ただそれだけ」

同様の請願は柏崎市議会にも提出されていて、今月21日に採決が行われる見通しです。