保育施設などでの不適切保育を防ぐ取り組みです。宮崎市で、保育士らを対象にした研修会が開かれました。

研修会は、虐待防止などに取り組む宮崎市の団体が開いたもので、市内の保育士や幼稚園教諭らを中心におよそ200人が参加しました。

研修会では、三重県桑名市の認定こども園で発覚した不適切な保育の問題で市の第三者委員会の副委員長を務めた松岡典子さんが講演。

不適切保育が起きる背景として、「かつて問題なかったから」と時代背景が変化していることへの認識不足や、職場の人手不足などがあると指摘しました。

(松岡典子さん)
「保護者、先生方、行政も含めて、社会全体で子どもを育てていくという意識を醸成しないといけないと思う」

(保育士)
「虐待とか不適切保育にならないように、日々の振り返りを大切にしていきたい」「(保育士が)どんなところに負担があるかを聞き取りして、それを軽減できるような環境にこれから取り組んでいけたらと思っている」

主催した団体が、研修会の参加者に「不適切保育を見たことがあるか」についてアンケートをとったところ、およそ3割が「ある」と答え、物事を強要するような関わり方や、脅迫的な言葉がけなどの行為を見たと回答したということです。