「北斗の拳」の原作者として知られる武論尊(ぶろんそん)さんが塾長を務める、漫画塾の拠点が出身地の佐久市に完成しました。

3日の日曜日、佐久市に漫画家や原作者を目指す人たちのための教室、「さくまんが舎」が誕生しました。

少年ジャンプで連載されていた人気漫画「北斗の拳」の原作者で、佐久市出身の武論尊さんが、2023年4月から4億円の私財を投じ、建設を進めてきた施設です。

武論尊さん:
「自由に使えるところがほしいなってもともと塾始めた時からあったので、俺がここで学びたいくらいですよ」

武論尊さんは、6年前から市の施設で、漫画家や原作者を志す人たちを指導する漫画塾を開いてきました。

その名も「武論尊100時間漫画塾」。

およそ1年間で20回、無料の教室が開かれ、作品の審査や面接で選ばれた塾生が、現役の漫画家や編集者から学んできました。

武論尊さん:
「(漫画は)教えるものではなくて、感じてもらうものだと思っている。(講師から)皆さんが何を学び何を取るかは、君たちのセンスでもあり才能でもあると思う」

3月には、1期生として学んだ松本文怜(ふみさと)さんが、少年マガジンで、卒業生として初となる連載をスタートさせるなど、成果も出てきています。

漫画塾として地域に根ざしていくため建てられたこの施設には、塾生が学ぶ教室をはじめ、武論尊さんなどの作品の展示室もあり、6月から一般にも公開されます。

武論尊さん:
「ここへ来れば面白い漫画が見られるぞとか、漫画関係の道が開けるとか、そういう形になったら(施設を)活用できるのかなと思っていますけどね」

まんが舎初の生徒となる6期生27人の教室は、4月からスタートします。