2021年、札幌市で当時2歳の長男を監禁した容疑で逮捕された後、不起訴になった女性が北海道警察の取り調べで精神的苦痛を受けたなどとして、損害賠償を求め、北海道を訴えた裁判…その取り調べの映像が法廷で公開されました。

 2021年6月22日、当時2歳の長男を監禁した容疑で、札幌市の女性が逮捕され、長男は翌23日に死亡…その後、女性は嫌疑不十分で不起訴処分になりました。

 この事件の取り調べの中で、女性は警察に自白を強要された上、弁護士とのやりとりを記録した「被疑者ノート」を持ち去られ、黙秘権などを侵害されたとして、北海道に対し、160万円の損害賠償を求める訴えを起こしています。

「被疑者ノート」持ち去りなどについて説明する弁護人(おととし2月)

 北海道は「違法な捜査ではなかった」として、請求の棄却を求めていますが、原告の女性側が取り調べの映像を証拠として採用するよう申し立て、札幌地裁が許可。

女性が持ち去られた「被疑者ノート」

 2021年6月から7月にかけ、22日間の拘束期間中、延べ28時間半ほどに及んだ取り調べのうち、下記の約12分半が公開されました。