先月、突然終了した高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」。預けていた多数の腕時計がサービス終了前に市場に流出していたことが新たに分かりました。利用者は、怒りの声を上げています。
未返却の腕時計は約900本・総額約19億円にも
取材に応じた男性は、購入時1本50~100万円以上はしたという高級腕時計を預けていました。
トケマッチに腕時計を預けた人(30代)
「基本的には私は、ロレックスがメイン」
Q.トケマッチに預けたのは何本でいくら
「12本預けていて、金額で言うとだいたい2000万円ほど」

男性が利用していたのは、高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」。
腕時計をオーナーから預かり、月額制で貸し出します。オーナーには腕時計の評価額に応じて、トケマッチ側から月々預託料が支払われる仕組みでした。預託料は、腕時計がレンタルされたかどうかにかかわらず振り込まれるといいます。
トケマッチに腕時計を預けた人(30代)
「他のサービスで似たような時計のレンタルがあったが、そちらに比べて、レンタルされなくても預託料が払われるっていう点と、預託料自体がそちらのサイトに比べて何倍も高かった」

しかし1月31日、突然サービスを終了するとし、運営会社の解散を発表しました。
社会人になったのをきっかけに、年に1本ずつ買い足していったという男性。トケマッチは2年前から、おそるおそる利用し始めたそうですが…
トケマッチに腕時計を預けた人(30代)
「(預託料の)遅延等が1回でもあったら『危ないな』というところだったが、そういった兆し等が見えなかったので、正直僕個人としても安心してしまっていた」
トケマッチをめぐっては現在、複数のオーナーが怒りの声をあげています。

腕時計を預けた人
「非常に腹立たしい。騙されたという思い」
「会社は全く連絡がつかない状態。何も説明せずに逃げるのは卑怯なんじゃないか」

オーナー約190人による対策本部によると、27日時点で約900本、あわせて約19億円の腕時計が返却されていないということです。














