アメリカ・メジャーリーグのドジャースに所属する山本由伸投手。その山本投手の出身地である備前市が打ち出した政策がいま注目を集めています。

出身地・備前市が「山本由伸投手応援ツアー」等に約6700万円を計上

備前市は今年の夏、市内の子どもたちを対象に「メジャーリーグなどの観戦ツアー」を企画。その費用として約6700万円を新年度当初予算案に計上しています。

そんな中、きょう(28日)開かれた備前市議会で議員からは「子ども達の家庭環境によって、参加できる人が限定されるのでは」と、懸念の声も聞かれました。

ドジャースのロゴマークがあしらわれたマスクを着ける備前市の吉村市長です。

(吉村武司 備前市長)
「備前市全体で山本投手を応援したいと考えております」

備前市が新年度予算案に盛り込んだのは、備前市出身で、今シーズンからドジャースに移籍、メジャーリーグに挑戦している山本由伸投手を応援するツアー事業です。

保護者が行く場合は自己負担「家庭の事情で行けない子も出てくるのでは?」

ドジャースの本拠地である、アメリカ・ロサンゼルスへの旅費を助成するもので、「子ども1人につき30万円を補助」します。対象は中学生や高校生を中心とした備前市民200人。年齢制限は2歳~18歳未満で、「保護者が同行する場合は保護者の旅費は自己負担」となります。

ただ議員からは懸念の声が…。

(丸山昭則 備前市議)
「行きたくても、家庭の事情で行けない子どもたちもいると思うのですが。やるなら、『備前市内の中学生全員を全額公費』とするのはいかがですか?」

(吉村武司備前市長)
「保護者のご負担がない、中学生・高校生・18歳未満の勤労青年が参加できるツアーの設定を検討しておりますので、ご理解いただきたいと思います」