海浜緑地と祈念公園「協力して伝承を」
この「復興海浜緑地」は震災遺構になっている浪江町の請戸小学校の北側に町が整備するもので、2年後の完成を目指しています。広さはおよそ4.9ヘクタールと東京ドームひとつ分で、普段は、パークゴルフ場となる予定です。ただ、災害など有事の際は、1キロほど離れた「復興祈念公園」の防災機能をカバーする役割を持っています。

その「復興祈念公園」とは、県が現在整備を進めていて、震災と原発事故を後世に伝えるための施設です。ただ、災害の時は緊急ヘリポートや請戸漁港から入った物資の仮置き場として利用されます。復興祈念公園が使用できなくなった場合に、この役割を「復興海浜緑地」が担うことになります。

海浜緑地も祈念公園も、完成時期は同じで、県と町は「今後、協力し合って震災の伝承活動を行っていきたい」としています。また、浪江町の吉田町長は海浜緑地について「交流の場としてにぎわってほしい」と期待を寄せていました。















