北朝鮮による拉致の疑いのある失踪事件についての調査を行い救出を目指す民間団体「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表は、『特定失踪者』の家族の声をできるだけ多く映像に残しておこうと、YouTubeライブを企画して全国をまわっています。
この日は、大澤昭一さんと特定失踪者・中村三奈子さんの母クニさんの二人からの声を聞くライブ動画配信を新潟から行いました。
【特定失踪者問題調査会 荒木和博代表】
「拉致被害者の5人の方々が日本に帰ってきてから22年が経ってしまって…。知らない若い世代は多いですから、やはり知っていただくと」
昭一さんがこのYouTubeでの発信を決めたのは、『“特定失踪者”のことを知ってほしい』という思い。ただそれだけです。
【特定失踪者・大澤孝司さんの兄 大澤昭一さん】
「特定失踪者は、横田さんたちほど知られていないのが現状だと思います。私の立場で一番歯がゆいのは『認定』という言葉。認定されてもらえない限り私たちは駄目なんだと思いながら、それ一本で活動を進めています」
兄・昭一さんは、弟の『拉致被害者』認定と再会を懸命に求め続けていますが、いまだにどちらも叶わずに時間だけが過ぎています。
金与正氏が突然の談話を発表
2002年以降何も進展がない日本人拉致問題に関連して、北朝鮮の金正恩総書記の妹・与正氏が、2024年2月15日に異例の談話を発表しました。