■バスケットボール FIBAアジアカップ2025予選Window1 日本ー中国(25日、有明コロシアム)

アジアの頂点を目指す戦い、アジアカップ予選でバスケットボール男子日本代表は、中国に76-73で勝ち2連勝を飾った。五輪などの主要国際大会では1936年のベルリン五輪以来88年ぶりに中国を下した。

日本の先発は、河村勇輝(22、横浜ビー・コルセアーズ)、比江島慎(33、宇都宮ブレックス)、馬場雄大(28、長崎ヴェルカ)、ジョシュ・ホーキンソン(28、サンロッカーズ渋谷)、吉井裕鷹(25、SF/アルバルク東京)の5人。

世界ランクでは中国の29位に対し、日本は26位と上回っているものの、五輪などの主要国際大会では1936年のベルリン五輪以来88年間、中国に勝利していない日本。

第1Q、12人中7人が200cmを超える中国の高さを生かしたプレーに6-14とリードを許す日本。それでも途中から入った2人が流れを取り戻す。主将、富樫勇樹(30、千葉ジェッツ)がフリースローを2本成功させると、201cmの井上宗一郎(24、越谷アルファーズ)は連続で3ポイントを決め、14-14の同点に追いつく。その後再びリードを許すが、終了間際に富樫が3ポイントを決め19-20と1点差で終える。

第2Qは互いに点を取り合う展開が続く。日本は208cmのホーキンソンが守備ではリバウンド、攻撃ではダンクと活躍。5分過ぎには、テーブス海(25、アルバルク東京)がシュートを決め33-33の同点に追いつく。さらにテーブスはファールをもらうと、自らフリースローを2本成功させ、35-33とこの試合初めてのリードを奪う。その後も馬場の3ポイントで追撃するが、中国にも得点を許し38-38で前半を終える。

第3Qに入ると、33歳のベテラン比江島慎(宇都宮ブレックス)が自らのシュートや馬場へのノールックパスなどで好アシストを見せる。勢いづく日本は攻勢をかけ、馬場がこの日4本目となる3ポイントを決めると、富樫も3ポイントを成功させるなどチームを鼓舞、55-51とリードのまま、最終第4Qに突入する。

第4Qに入ると、3ポイントを狙ってくる中国に対し、リバウンドを取るなど必死のディフェンスを見せる日本。馬場もフリースローを3本連続で成功させるなど、この日24得点の活躍で中国を突き放す。さらに苦しい場面で河村が3ポイントを2本成功させ、エースにふさわしいプレーを見せる。そして試合は73-70と3点差でタイムアップ。日本は強豪・中国を破りアジアカップ予選2連勝を飾った。

【日本のアジアカップWindow1予選スケジュール】
■グループC(中国、グアム、日本、モンゴル国)
2月22日 日本 77-56 グアム(世界ランク76位)
2月25日 日本 76-73 中国(同29位)

■25年アジア・カップ予選
4チームずつ6組に分かれて行われる。グループCの日本(世界ランキング26位)は中国(同29位)、グアム(同76位)、モンゴル(同100位)とホームアンドアウェー方式で対戦。各組上位2チームが25年アジアカップの出場権を獲得する。各組の3位は最終ラウンドに回り、2組ずつ3チームに分かれて総当たり戦を実施し各組上位の2チームが本戦出場権を獲得する。