部活動で県外などに移動する際にかかる「派遣費」の問題解決を目指して、宮古島市で元Jリーガーによるサッカー教室が開かれました。

宮古島出身者初のJリーガーとして活躍した上里一将さんによるこのサッカー教室は、いわゆる「派遣費問題」解決に向け、取り組みに賛同する企業から寄せられた協力金をもとに開かれ、運営費を差し引いた金額が支援団体に寄付されます。

教室に参加した子どもたちは、正確なパスを出すためのボールコントロール技術や瞬時の状況判断力を鍛えるトレーニング方法などについて学びました。
参加者
「パスの質とかトラップの質が全然違って、すごいと思いました」
「ボールを持っていない時の動きとかが一番良く知ることができました」

サッカー教室の後は上里さんや宮古・多良間地域の教育関係者らが参加して派遣費問題をテーマにしたシンポジウムが開かれました。

現役引退後、派遣費の問題解決に向け賛同企業を募る活動を行う上里さんは、自らの経験をもとに「派遣費の問題で夢をあきらめる子をなくすため、色々な人を巻き込んで自分にできることをやっていきたい」と話しました。

会場を訪れた人たちは、様々な意見を聞いて問題解決の糸口を探るとともに、子どもたちのためにどのような支援ができるのか考えを深めている様子でした。