唾液が減ると細菌が増える

唾液にはウイルスや細菌を撃退する抗菌作用のほか、口内を中性にする作用、弱った歯の修復、味を感じやすくするといった働きがあります。ドライマウスになると、口の中で細菌が増えて歯周病や虫歯になりやすくなるほか、ウイルスを撃退できず、「インフルエンザ」に感染しやすくなるといいます。

さらに味覚障害が起きたり肺に細菌が入って「誤えん性肺炎」になったりするなど、ほかの病気を引き起こすことがあるといいます。

富山赤十字病院歯科口腔外科・石戸克尚医師:「食事が食べられなくなるので体重減少に繋がってきますし、飲み込めないので嚥下障害の原因になります。(食事を)水と一緒に流し込むようになってしまう。そうすると病気の悪化に繋がるとか、誤嚥のリスクが増えるとか、栄養状態の低下にも繋がるリスクはあると思いますね」